他の子と比べて子供の身長低いかも?と思ったら!対策を徹底解説! | チルコレ

[記事公開日] 2017/11/23
[最終更新日] 2018/02/15 ShinozakiYu

他の子と比べて身長低いかも?と思ったら!対策を徹底解説!

身長は遺伝で決まると思っていませんか?実は生活環境が身長に大きな影響を与えることが分かっています。身長を伸ばすために最適な生活環境とは?また、やってはいけない生活習慣とは?身長が伸びない原因と対策を徹底解説します。

  • 目次

まだまだ長い成長期!

身長はいつまで伸びつづけるの?

そもそも子供の身長は何歳まで伸びつづけるのでしょうか?

日本成長学会公表の成長曲線(2000年の厚生労働省の乳幼児身体発育調査報告書(0歳〜6歳)と文部科学省の学校保健統計報告書(6歳〜17歳)データをもとにして作成したもの)によると、

男子10~14歳頃まで、女子では9~12歳頃までが身長がぐんと伸びる時期であり、それ以降は身長の伸びがゆるやかになっているのが分かります。

また厚生労働省による平成27年国民健康・栄養調査(身長・体重の平均値及び標準偏差)によると、

身長の伸びが止まる年齢には個人差があるものの、一般的には、男子18歳頃女子16歳頃です。

身長が伸び止まる年齢を決めるのは?

身長がよく伸びる「成長のスパート期」は人生に二度あり、それは生まれた直後思春期(第二次性徴期)です。第二次性徴期がくると身長の伸びはピークを迎えます。

小児の低身長治療専門科医である額田医師によると、

思春期到来のきっかけとなる性ホルモンには、身長の伸びを良くすると同時に、骨を固めて成長を止める作用があるそうです。

つまり、男の子では声変わりや精通があったり、女の子では胸が膨らみ、初潮を迎えたりする頃が、身長がぐんと伸びるスパート期であると同時に、伸びが止まる前兆なのです。

そして、思春期が終わり体が完全に大人になると、これ以降身長は伸びることはありません

お子さんの身長を伸ばすには、高校生頃までの成長期、特に思春期の「成長のスパート期」に集中して対策を取るのが効果的です。

身長を伸ばすにはまず環境づくりから

身長は遺伝によってきまる?

身長が伸びるのは、産まれてから高校生頃までの時期

この時期をどのように過ごすかによって、お子さんの身長が決まってきます。

身長は遺伝ではなく環境で決まります。

もちろん、遺伝の影響は否定できません。背の高い両親の子供は背が高いことが多いように、身長に遺伝が大きく関わっていることは、みなさんも感覚的に知っていると思います。

日本人の平均身長の推移を見てみると、同じく厚生労働省による国民健康・栄養調査によると、

成人男女(30歳)の平均身長は、1950年から2010年の調査結果の間で、10㎝以上も伸びています。

この間に日本人の遺伝子が突然変異したとは考えがたく、人種的な変化も無かったことから、

主に戦後、生活様式が西洋風に変わった(床座から椅子座へ)ことと、急激に栄養状態が良くなったこと(主にたんぱく質の摂取量の増加)が原因であると言われています。

更に長期的に見ると、鎌倉時代から江戸時代にかけて、日本人の平均身長は落ち込んでおり、江戸時代の成人男性の平均身長は、現代よりおよそ15cmも低かったのです。

(参考資料:「骨から見た日本人の身長の移り変わり」平本 嘉助著)

そして、「原因はおそらく、16~17世紀における人口増加にともない人間の生活圏が拡大して森林原野が減少したことにより、動物性蛋白質の摂取が減り、穀物依存の食生活が成立したことと関係があるのではないだろうか」(鬼頭宏(1996)「生活水準」より)と考えられています。

遺伝的な特徴だけでなく、食生活や生活環境が身長にかなりの影響を与えることが分かります。

理想の生活習慣はこれだ!

先に見たとおり、戦後日本人の平均身長は飛躍的に伸びつづけてきたのですが、ここ数十年は伸び悩んでおり、 先述の厚生労働省による国民健康・栄養調査によると、成人男女(30歳)の平均身長は、1996年頃からほぼ横ばいになっているのです。

これには、身長に関わる環境要因、つまり現代人のライフスタイルが大きく影響していると言われます。

ライフスタイルに伴い変化してきたもの、それは食事、睡眠、運動です。

規則正しい食習慣

成長期の子供にとって、栄養バランスの良い食事をきちんと取る習慣はとても大切です。

それは、偏食、肥満を防ぎ、体の発育に必要な栄養を摂取するということだけでなく、子ども自身が食事の役割を知り、正しい食習慣を身につけることにつながります。

やはり理想的には、それぞれの子に合わせて作った食事を、家族と一緒に食べることです。

一緒に食べることで、自然と子供の食べる癖がわかり、偏食を注意することもできるでしょうし、食べられるように工夫をすることもできます。

また子供自身も、食事や栄養に興味を持ち、「好きじゃ無いけど、背が高くなりたいから食べよう」と、自発的に栄養を管理する意識がうまれます。

そのためにはまず親自身が食事に興味を持ち、子供と一緒に楽しく食事をすることです。

しかし家庭によっては、一緒に食事を取る時間が取れなかったり、食事の準備に時間がかけられないということもあるでしょう。

それぞれの家庭に合ったやり方で構いません。子供がひとりで食事をする機会を減らすようにしましょう。

その他に注意する点としては、

  • インスタント食品加工食品を食べ過ぎない
  • ジューススナック菓子などのおやつを食べすぎない
  • ファーストフードなどのジャンクフードを食べすぎない

などがあげられます。様々な旬の食材を取り入れて、何でもバランス良く食べるのが理想的です。

推奨睡眠時間

身長を伸ばすのに大切な役割を果たす「成長ホルモン」は主に睡眠中、食後、運動後に多く分泌されます。

ですから、質の高い睡眠を十分にとる生活習慣は、子供の体の成長に欠かせないことなのです。

厚生労働省健康局発表の「健康づくりのための睡眠指針2014」によると、

10代に推奨される睡眠時間は8時間以上とされています。

2015年には、米国National Sleep Foundationが、同国の睡眠学・解剖学・生理学・小児科学・神経学・老年学・産婦人科学の各学会の同意を得た上で、年齢層別の推奨睡眠時間を発表しました。

この新しい基準によると各年齢層の推奨睡眠時間は、

幼児(1~2歳)

11~14時間(9~16時間)
未就学児(3~5歳)

10~13時間(8~14時間)

小学生(6~13歳)

9~11時間(7~12時間)

中学生(14~17歳)

8~10時間(7~11時間)

青年(18~25歳)

7~9時間(6~11時間)

となっています。()内は許容睡眠時間

また、身長を伸ばすという観点から睡眠を考えるなら、睡眠中の成長ホルモンの特性に着目する必要があります。

1968年にアメリカの学術ジャーナル誌「The Journal of Clinical Investigation」に掲載された論文によると、

成長ホルモンは、特に眠りについてから最初の3時間の深い眠りの間に多く分泌され、その後3時間おきの深い眠りの度にピークをくりかえすことが分かっています。

つまり、眠り初めから3時間の間は、特にぐっすり眠れる環境にしてあげること、

成長ホルモンの分泌ピークをより多く得られるように、最低でも7時間、できれば10時間の睡眠を取らせてあげることが理想的だと言えます。

また、より質の良い睡眠を得るために厚生労働省は、

  • 寝室の照明を明るくし過ぎないこと
  • 休日に遅くまで寝床で過ごさないこと
  • 夜更かししないこと
  • 朝目が覚めたら日光を取り入れること

などを推奨しています。

運動習慣

適度な運動をすることは、成長ホルモンの分泌を促すだけでなく、運動が骨に与える刺激が関節とそのまわりの体液の循環を良くし、骨の成長を促進するのですが、

現代の子供たちは、十分な運動時間がとれていません。

文部科学省発行の「子どもの体力向上のための総合的な方策について」(2002年)の中で、その原因として

「保護者をはじめとした国民の意識の中で、人を知識の量で評価しがちであったことにより、身体や精神を鍛え、思いやりの心や規範意識を育てるという、子どもの外遊びやスポーツの重要性を子どもの学力の状況に比べ軽視する傾向が進んだ。

また、子どもの体力の低下とその及ぼす影響への認識が十分でない。このようなことから、子どもに積極的に外遊びやスポーツをさせなくなり、体を動かすことが減少したと思われる。」

と述べられており、何よりも私たち大人が、子供が運動をすることの大切さを認識していないことが問題だとしています。

また、「体を動かすこと心身の発達は密接に関連しており、体力の向上は精神的な面に良い影響を及ぼす。」とした上で、

  • 体操や散歩など毎日規則的に運動すること
  • 外遊びで思いっきり体を動かすこと
  • 階段を使ったり、バスや電車などの公共の乗り物では立つようにするなど、日常生活の中で、できる限り体を動かすような生活態度を身に付けること。
  • きちんとした姿勢で過ごすこと。

を推奨しています。

必ずしも、本格的なスポーツを定期的にする必要はないのです。日々の生活習慣に気を付けると伴に、親子で一緒に体を動かす機会を作れるといいですね。

栄養

身長を伸ばす、という観点から子どもに必要な栄養を考えると、特に重点的に摂取する必要があるのは、たんぱく質です。

それぞれの年齢に十分な量を、肉、魚、乳製品、卵、その他の植物性たんぱく質から、まんべんなく取り入れることが大切です。

以下に、厚生労働省の推奨する、各年齢ごとのたんぱく質摂取量を示します。

0~5(月)

10g

6~8(月)

15g

9~11(月)

25g

1~2(歳)

15~20g

3~5(歳)

13~20g

6~7(歳)

13~20g

8~9(歳)

13~20g

10~11(歳)

13~20g

12~14(歳)

13~20g
15~17(歳)

13~20g

(値は1日あたり。日本人の食事摂取基準(2015年版)より)

その他にも、身長を伸ばすことと関わりのある栄養素では、カルシウム、亜鉛、アルギニン、鉄分なども大切です。

様々な食品をバランスよく取り入れ、食事から必要な栄養を摂取するのが理想的ですが、不足しがちな栄養素サプリメントを活用して、効率よく補うのも賢い方法です。

ピックアップ記事

あなたのお子さんは大丈夫でしたか?

睡眠時間、運動時間ともに不足傾向にある現代の子供たちは、体の成長に最適な環境にあるとは言えません。

戦後、大幅に改善された栄養面についても、偏食肥満などの新たな問題も浮かび上がっています。更には食品添加物や汚染食物の問題もあり、食の安全性にも注意を払わなくてはいけません。

これら生活環境を大人が整えてやることが、子供の体の成長にはとても大切なのです。

  • バランスの良い食事を摂る習慣
  • 質の良い十分な睡眠
  • 適度な運動習慣
  • 不足がちな栄養を補う

これらのことを意識して、子供たちの成長に適した環境を整えてあげましょう。

ピックアップ記事

※1.記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。 サイトの情報を利用し判断・行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
※2.記事内の製品・サービスは、この記事に訪れた読者の方に最も適切だと判断したものを紹介しております。

アクセスランキング

編集部おすすめ

人気のキーワード